今年収穫後の大仕事その一

日テレの鉄腕ダッシュで震災後ダッシュ村を訪れた回をご覧になられた方はご存じかとは思いますが、今、落ち葉の放射線量は高いのです、これはなぜか?山にだけ大量の放射性物質が降り注いだのか?ごくごく一部は地形によってはそういったケースもあるかとは思いますが、この辺りでは山も平地もそう変わりない量の放射性物質の量だとおもいます、ではなぜ落ち葉だけが高いのか?最近の研究データによってその辺の仕組みが分かってきました、3月に山に降り注いだ放射性物質は地表にあった落ち葉に付着し、この付着した放射性物質は落ち葉から土に落ちることなく現在に至るまでとどまっているのです、そのため表面の落ち葉を集めて検査すると高い値がでるのです、ただ高い値がでるのにはもう一つ訳があって木の葉を一キロがどの位の量か想像してみて下さい、葉っぱ何枚になるでしょうか?かなりの量が必要なことが想像できると思います。そのためかなり広い範囲からかき集めその量も多く、そのため一キロ当たりの数値は当然高くなるのです。
しかし、これは逆にこの木の葉を取り除いてやればかなりの高効率に放射性物質を取り除くことが出来るのです、これを高効率でやれるのは今なのです、今しかないのです!!国の方針など待てないのです!!今やらねば木の葉を使用することができなくなってしまうかもしれないから…山が今よりもっと荒れてしまう、いや死んでしまう…じゃやるきゃないでしょう!!立ち上がるのは今だ!!今しかないのだ!!
そのための第一段階として今日は山の下草をを刈ってきました。山には沢山の鳥と虫達、昨年の山となにも変わらない自然がありました…むしろ今日の方が昨年より沢山の虫や鳥、動物に出会えました、そこには変わらない豊かな自然の営みが…何も変わらないはずなのに…でも現実は…
文部科学省(地図はこちら)の航空機を使った土壌のセシウム量でも一番低い濃度を示しているこの地域ですらこういったことをしなければならないのか…山での休憩中どこにぶつけたらいいのかわからぬ怒りがこみあげ、同時にもっともっと苦しい思いをしている農家もいるのだ、彼らはどれほど無念なことかどれほど苦しんでいるのだろうか…
たまたま運よく極めて低い汚染ですんだ我が地域、だったら今はやれることやる!自分で行動を起こす!将来もこの自然と付き合うために、今まで以上に素晴らしい自然を取り戻しつくるのだ、

今はしっかりと放射性物質を取り除いて、自信を持って落ち葉を使用できるようになるように頑張ります、山とこれからも付き合いを続けるつもりです。
ただ検査はしっかりとしてデータを取りつつ、当然自信をもって堆肥に使えるまで木の葉は堆肥に使用しません!!
今年の堆肥については原料を独自で検査して放射性物質が検出されなかったわら、もみ殻を使用して堆肥を作っております。その様子はまた日を改めて紹介しますね。

●今回は除染と言う言葉はあえて使いませんでした、なぜなら、除染の目的はあくまでも高汚染の地域の空間線量を下げるためのもであると思っております。
今回私がおこなうものは汚染の低い地域ながら畑に堆肥として余計な放射性物質をもちこまなようのする事を目的としています。名付けて里山クリーンアップ大作戦!!
今年収穫後の大仕事その一

2011-10-11 | 春友ぶどう園日記